古き日本の風景

古き日本の風景

夜の高野山には独特の魅力がある。
それだけに日が暮れてからは寺の中はもとより、道を歩いている間も、無言での行動をお願い致します。
高野山では寺に住んでいる方や宿坊に泊まられている方もいます。
翌日の夜明け前から修行を行う人もいます。
配慮を欠かさない行動をしましょう。

高野山には昔の日本の風景がある。
これは町全体がではなく、部分的にとか所々にというレベルでの話だ。
表通りは観光地化されているし、寺や観光客相手の商店を除くと古めかしさを売りにする建物は少ない。
それでも山間の一大霊場では、暮らしの端々にその土地で受け継がれた生活の知恵がうかがえる。
完全には受け継がれていなくても、大切にしていることは伝わってくる。

その一つというわけではないけれど、すだれが掛かっていた。

日差しを避け、風を受け入れる日本の知恵。
風を受け入れないカーテンとも、日差しを避けられない網戸とも違う。
見た目の風情も合わさって、日本らしい趣がある。

街頭に照らされたすだれではあるけれど、古き日本を感じられた。

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