低iso感度で誤魔化す

滝を絹のように撮ろうとするときには、シャッタースピードを遅くする必要があります。
でもそうすると当然のように露出は増えます。
どれだけ絞っても、シャッタースピードを遅くすると、晴れた場所では露出過多の写真になってしまうでしょう。
そこで通常はNDフィルターという、露出を落とすフィルターを使うんですが、fpLの場合iso感度を100以下、それこそiso6まで落とす機能があります。

この写真もiso10まで落として撮影しています。
どうでしょう。
滝の流れが絹のようになっていますでしょうか。

一見するとキレイなんですが、よく見ると流れにムラがあるように見えませんか。

これはfpLの低iso感度が疑似的に低iso感度の写真に見えるように合成しているためなんです。
コンポジット低iso感度拡張というようなのですが、iso100よりも低感度に設定したら、設定しているシャッタースピードよりも速いスピードにカメラ内で勝手に設定しなおして、設定した低iso感度くらいの暗さになるようにするんです。
その速いシャッタースピードにした写真を何枚か合成して、設定したシャッタースピードと同じくらいの時間にして、細かな部分を調整して1枚の写真にしているんです。

そのためNDフィルターを使うときとは違って、合成によるムラが出てしまうんです。

もっともそこまでじっくり見るような写真でなければ、気にする必要はないですけどね。
ただちゃんとした写真を撮りたいと思ったら、NDフィルターを用意するのは風景写真を撮るうえでの鉄則です。
スナップ主体の私には、なかなかマネできないですけどね。

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