図鑑写真にならないために

植物や鳥の写真を撮るときに、「図鑑写真にならないように気を付けよう」と言われることがあります。
どういうことかというと、植物や鳥の全体を大写しにして、全体がはっきり写ると、そこに何の想像力も感動も生まないということだと思います。
「ドラマチックじゃない」と言い換えてもいいかもしれません。

ただ苔とか小さい植物を撮っていると「これって図鑑写真ぽいかな」と、一瞬考えることがあります。
そうならないためには、やっぱり光って重要な要素だなと感じます。

実際には光と影の両方なんですけど、
被写体を照らす光
被写体が落とす影
光の当たっていないところ
の組み合わせで、結構見え方が変わってきますよね。

この写真も隣の葉の上に影が落ちていて、手前の左側と後ろは光が少ない。
それによってカタバミ(?)の図鑑ではなく、作品として仕上がっているかなと思います。

まあ、アングルとかピントの位置とかでも、図鑑写真にならないようにはできるんですけどね。

逆に図鑑写真であっても、色味の違いでアートっぽくもなりますし。
有名なマリリン・モンローの顔写真(イラスト)も、色を変えただけでアートっていうこともできますから。

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