気づきも大事
雲待ちってあまり好きではないんです。
街撮りでも同じ場所でシャッターチャンスを待つより、歩き回るタイプなんです。
大台ケ原に行った日は、一応は晴れなんですけど、雲も多くて、日差しがあったりなかったりでした。
でもちょうど日が差し込んだ時に見えた笹の影がキレイだったんです。
思わずカメラを構えたんですけど、撮っているうちに影が薄くなっていく。
F値変えたり、露出変えたりで、いろいろ撮っていたので、太陽が雲に隠れてしまっていました。
雲待ちの間に画像を見返したら、影が主役だけど、ピントは笹のほうがいいかもしれない。
と思い直し、再びカメラを構えることに。
でもこういう時に限って、なかなか日が出てくれないものなんです。
しばらく経ってもダメだったので、いったん先へ進むことにしました。
もともと写真がメインなので、走破することは考えていません。
ある程度行ってから戻ってみると、ちょうどいい感じに日差しが戻ってきていました。
で、撮ったのがこの一枚です。
最初はピントが合っている笹に目が行きますけど、ずっと見ていると影の美しさに気が付きませんか。
後からの気づきって、第一印象よりも強く残ったりするので、こういう場面では、わざと気づきを与えるのもいいかなと思います。
もっともこういう被写体に出くわすことは稀なんですけどね。