地面に届かなかった雨

雨粒が地面に落ちる瞬間。
ではなく、一本の蜘蛛の糸に捕まってしまった雨粒。

風に吹かれても落ちることなく、はためいている。

多分このまま落ちることなく、蒸発するのを待つのだろう。
雨粒も虫も、クモの巣に捕らえられたものは、そこで一生を終えるしかないのだろう。

運命とは残酷なものなのかもしれない。

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