大阪はビリケンさん

万博の開催に合わせて、高架下にビリケンさんをはじめとする万博広告のウォールアートが出現している。
他人のアートで相撲をとるのはあまり好きではないので、こうやってアートそのものを撮ることは、私としては非常に稀なことだ。
でもビリケンさんの場合は、ちょっと意味合いが違う感じもするので、通りの一部として撮ってみた。
ちなみに落書きの類は、逆によく撮っている。
調べてみるとビリケンさんの作者はアメリカ人だそうだ。
通天閣に飾られて大阪のシンボルのようになっているけれど、アメリカ生まれということには驚いた。
特許は既に切れているので、こういう作品に描いても問題ないみたいだ。
このビリケンさん、そのまま撮ったのでは面白くないので、手前に通行人を入れている。
高架の天井もアートと不釣り合いなので、逆に入れてみた。
一見するとモノクロの写真のように見えると思うが、左右のアートを見るとわかるように、わずかに彩度を残している。
なんとなく派手な装飾に飾られた木彫りの仏像という感じがしないだろうか。
でもビリケンさんは神様でも何でもないらしい。
たまに観光地にある「幸せの鐘」と同じようなもののようだ。
信じる者は救われる。
見る人を笑顔にする風貌は、別に神様である必要もないのだろう。
