別の世界

レトロな雰囲気と近未来的な雰囲気が共存する大阪メトロ梅田駅。
上下線ホームは壁で仕切られ、ところどころにアーチ状の通路が顔を覗かせる。
もっとも箕面萱野方面となかもず方面の、どちらが上りでどちらが下りかはわかりかねる。
ただ箕面萱野方面のホームにだけ、壁から天井にかけて広告用の大型モニターがあり、まるで近未来の駅のようだ。。
駅のホームでここまでの大型モニターはなかなか見ることができない。
なかもず方面のホームに、これはない。
でもそんな大型モニター以上に、両方のホームをつなぐ通路が面白い。
別世界を覗いているような、不思議なわくわく感がある。
実際、通勤電車では、向かう方面が違うだけで、まったく違う世界が広がることが多い。
同じ方面の通勤電車では、なんとなく見知った顔ぶれが、いつもの時間に電車に乗り込む。
車窓から見える風景も、いつも変わらずにそこにある。
これが間違えてホームの反対側に行ってしまうと、まったく違う世界になる。
まるで並行世界(パラレルワールド)に迷い込んでしまったかのようだ。
その二つの世界を行き来できるアーチ状の通路から、別世界を覗いてみた。
