箱庭の枯山水

浪切不動尊は隠れた名寺院だと思う。
隠れたではないのかもしれないけれど、高野山では他に有名な寺院が多すぎて、比較的人が少ない。
それでもカメラを持つ人間にしてみれば、魅力的な被写体の多い。
人が少なくて、被写体が多いとは、カメラマンにとって実にうれしい限りだ。
その中で今回は香炉の中の灰の美しさに注目してみた。
早朝であったため、まだ誰も参拝していないのか、燃え残りの線香を掃除した跡がそのまま残っていた。
この文様はまさに枯山水。
早起きは三文の徳というけれど、早朝の参拝だから得られた写真だと思う。
普段は香炉を撮るとき、線香の煙に注目することが多いけれど、どの被写体に注目するかは、それぞれのセンスと言える。
いろいろなものを見て、センスを磨いていきたい。
