決して他人事ではない

最近は街撮りをするのも難しい世の中になっています。
これはSNSの浸透と日本の立法と司法の曖昧さが原因でしょう。
どこまで人を写していいのか分からない。
撮られる側の権利の主張が強く、撮る側の権利は認められないに等しい。
顔さえ写さなかれば大丈夫なのかといえば、そうでもないようだ。
でもニュースやワイドショーでは、道行く人の顔を普通に放送している。
プロ野球の大型ビジョンには、観客が大写しになることもある。
いったいどこまで写していいのだろう。
そういう意味では写真家の加納典明さんの裁判は、性的表現に革命を起こしたと言ってもいいだろう。
結局裁判では罰金刑になったものの、司法の場で女性器の表現について、それまで曖昧だったものに境界線を示した意義は大きい。
さて街撮りでの人の扱いだけれど、どこまで許されるのか。
まったく境界線が分らないまま、忖度だけでルール作りがされているような気がする。
一応、後ろ姿はセーフじゃないかという暗黙の了解があるけれど、それも確かではない。
この写真も「〇犯カメラ作動中」ということになるのだろうか。
