街に溶け込む

街にはそれぞれ違う顔がある。
通りごとに違う場合もある。
神戸の三宮から元町にかけては、その顔が目まぐるしく変わる地域だ。
その中で一番荒んでいると思われるのが、線路下の山側の通り。
グラフィティアートとも呼べないような落書きが目につき、路上のゴミも多い。
昼間は閉まっている店舗も多く、歩いている人もほかの場所とは少し違う気がする。
たぶんこんな通りを昼間にカメラを構えて歩いているなど、ただのモノ好きでしかないだろう。
でもこういう通りの荒んだ感じは、人の本性と生命力を感じさせてくれる。
ノーマルではないスーパーカブが馴染んでしまう、そんな地域。
こういう街こそ面白い。
