影と織りなす造形美

京都駅は実に素晴らしい建築物です。
たぶん建設当初は「歴史ある街並みにふさわしくない」とかという批判もあったのではないでしょうか。
確かに京都タワーにしても、この京都駅にしても、和装建築ではないですから、景観に対する不満も多かったでしょう。
でも京都人は新しいもの好きで、新しいものを受け入れる文化があるので、京都駅の建築は大正解だったと、私は思うのです。

そこでこの写真ですが、特徴である天井の骨組みの影が壁に写って、幾何学的な美しさが見て取れます。
エスカレーターには人影がありますが、無いバージョンと見比べたとき、人影ありのこの写真のほうが良かったので、これを載せてみました。

人影があることでスケール感が伝わりやすくなっていると思います。
それに人工物だけの中に人が居ると、少しだけ安心感も加わると思います。
人はシルエットですが、壁に写る影と一緒で、どこか現実味が無いようにも見えると思います。

影の使い方は人それぞれですが、影をメインにした写し方というのも、写真の幅が広がって面白いですよ。

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