上を向いて
私の写真撮影の中に「真上」というシリーズがあります。
そのデータだけ別にしているわけではありませんが、街撮りスナップで煮詰まりそうになると、真上を見て写真を撮るということをよくやります。
この写真は煮詰まった時ではありませんが、京都駅の中で好きなアングルです。
ちょうどこの日はいい感じの夏空&雲がガラスに写り込んでいたので、それが入るように写してみました。
時間帯によっては手前のテラスのような出っ張りが、規則的な影を作ってくれるので、それもなかなか魅力的です。
真上というのは、子供のころであれば体が小さく見上げることも多くあるのですが、大人になると、意識しないとなかなか真上を見ることはないのではないでしょうか。
空を見ることはあっても、それは真上の空ではなく、遠くの空がほとんどだと思います。
もっとも年齢とともに肩や腰が痛くなって、完全な垂直は難しくなってきますが、80度以上の上を見れば、いつもとは違った景色が見えてきます。
ビルを見上げてもいいですし、電柱を見上げてもいいでしょう。
いつもと違った目線で撮ると、いつもと違った感動がある。
たまには「上」ではなく「真上」を見てみるのもいいのではないでしょうか。