夢幻泡影
夢幻泡影とは仏教用語で、「一切の有為の法は、夢幻泡影の如し」と書かれている。
つまり世の中の有形のものは、すべて夢幻のように曖昧で、すぐに消えてしまうような儚いものと言うことなのでしょう。
この写真の場合、いろいろな影や写り込みによって、とても幻想的で非現実的な写真に仕上げています。
見たままと言えば見たままなのですが、見たままにならないよう、ちょっとした工夫をしています。
手前ですが、落下防止のクリアフェンスを透過してレンズを向けながら、そのフェンスの透過による影が下に落ちているので、少し暗くなっています。
上半分は直接の影なので、明るいままです。
そして少し見えにくいのですが、左側には私の足の写り込みもあります。
3つの異なる光が合わさっているので、見たままでありながら、見たままではないような複雑な雰囲気を出しています。
街撮りではそのまま撮るとありふれた日常でしかないことがよくあるので、どうやって目と心を惹きつけるか。
それが重要かなと思います。